<施設見学レポート>高齢者向け施設の見学レポート
住宅型有料老人ホーム
グランクレール綱島
東急不動産HDグループの株式会社東急イーライフデザインは東京と神奈川で22棟のシニア向け住宅を展開している。今回は駅直結の「グランクレール綱島」の見学レポートをご紹介する。
外観(グランクレール綱島HPより)
首都圏初!駅直結のアクティブシニア向け住宅
「グランクレール綱島」は、2023年11月に開業したグランクレールシリーズ20棟目となるアクティブシニア向け住宅。2023年3月に開業した東急新横浜線「新綱島駅」に直結する首都圏初の駅直結の住宅型有料老人ホームである。
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構造・設備・居室
「グランクレール綱島」は、東急新横浜線の「新綱島駅」に直結する商業施設「SHINSUI(新水ビル)」(2024年3月開業)の高層階(4~12階)に位置しており、東横線「綱島駅」からも徒歩3分のため、都心や横浜、新横浜へのアクセスも便利である。バス乗り場の一部も「綱島駅」から「新綱島駅」に移転したため、日吉や鶴見方面へのアクセスもスムーズ。また、東急ストアのほか、内科や眼科、皮膚科などがはいるメディカルモール(メディパーク新綱島)、港北区民文化センターのミズキーホールがある「新綱島スクエア」にもデッキでつながっているため、外に出ることなく行き来できる。周辺には約400店舗が集まっている綱島商店街や緑豊かな公園もあり、生活利便性の高い地域といえる。※2028年には東急東横線「綱島駅」前とデッキで接続する予定。入居者も同ビル内の商業施設やクリニックへ気軽に出かけられることを喜んでいる。また、住宅内に買い物カートが常備されており、移動や荷物運びの負担を軽減している。
グランクレール綱島HPより
「グランクレール綱島」にはシニアが暮らしやすいように心配りされたマンションタイプの居室が全104室あり、居室の広さは33.94㎡~83.60㎡(1R、1LDK、2LDK)でお二人での入居もできる。浴室とトイレに緊急通報ボタン、廊下には12時間反応がないと通報が届く生活安全センサー、浴室の照明が90分点灯を続けると、事務所に通報が届く安否確認システムなど、安全にも配慮した設備が整えられている。
居室ベッドルーム(ケアデザイン室撮影)
居室リビング(ケアデザイン室撮影)
居室キッチン・緊急通報ボタン
(ケアデザイン室撮影)居室浴室・居室トイレ
(ケアデザイン室撮影)
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共用部
共有部は4階フロアに設置されており、フロント、ラウンジ、レストラン、ホール、シアタールーム、カルチャールーム、健康相談室などが揃っている。レストランには、大きな窓があり自然を感じながら食事を愉しめる開放感のある空間となっている。食事は食材ロスを減らすため、事前予約制(うどんやカレーなどアラカルトメニューは除く)を採用し、フロント、ラウンジに設置したタブレットから申込む。予約の有無や喫食は居室キーで確認することができる。2024年1月よりレストランを一般にも開放しており、専用のエレベーターから利用できるようになっている。モーニングやランチ、カフェタイムなどは地域の方の利用も多く、栄養面に配慮したメニューが好評を得ている。
ラウンジ(ケアデザイン室撮影)
フロント(ケアデザイン室撮影)
シアタールーム(ケアデザイン室撮影)
カルチャールーム・プライベートダイニング
(ケアデザイン室撮影)クレールダイニング(ケアデザイン室撮影)
レストランメニュー例(グランクレール綱島HPより)
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『不易流行・街全体が共有部(サービス・アクティビティ)』
「グランクレール綱島」のコンセプトは、“時代が移り変わっても変化しない本質を忘れず、新しい変化を取り入れること”という「不易流行」・「街全体が共有部」。そのため、多くのグランクレールに整備されている「大浴場」を用意せず、居室内の浴室や近隣のスパ、フィットネスクラブなどの利用を勧めている。また、ホールやカルチャールームでロコモ予防運動やヨガ教室などのアクティビティを用意しているが、駅直結のアクセスを活かして、入居者が外でも楽しめるよう積極的にサポートしていく方針。
グランクレール初の試みとして、通院にかかる負担や二次感染のリスクなく医療サービスを受けられる「オンライン診療(おうちの診療所)」を導入(看護師が同席)。まだ、利用率は低いが、もしもの時に安心できるサービスだと評価は高い。 介護が必要になった場合は、外部の介護サービスを利用する。※「グランクレールセンター南」に併設する介護事業所(訪問介護等)の利用も可能。重度の介護状態になった場合は、近隣の介護型ホームへ移り住みができる(グランケアあざみ野、グランクレール藤が丘ケアレジデンス、グランクレール青葉台2丁目ケアレジデンス、クレールレジデンス横浜十日市場ケアフロア)※別途追加費用が発生する場合がある。
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まとめ
入居者の平均年齢は81歳、男女比は3:7、港北区や東急東横線沿線など周辺地域から住み替える方が多い。住み慣れた 地域で活動的な暮らしを求めるアクティブシニアにとって、駅直結の利便性とコンパクトながらも暮らしに必要な共有部とサービス、安心の医療サポートが揃った住まいといえる。今後、新綱島駅周辺地区土地区画整理事業により周辺の開発が進めば『街全体が共有部』というコンセプト通り、住宅内で完結するこれまでのシニア住宅とは異なる新しい住まい方として注目されるのではないだろうか。
【施設概要】
- ● 住 所
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- 神奈川県横浜市港北区綱島東一丁目9番9号
- ● 最 寄 駅
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東急新横浜線「新綱島駅」徒歩1分(駅からの距離約50m)、
東急東横線「綱島駅」徒歩3分(駅からの距離約230m) - ● 種 別
- :
- 住宅型有料老人ホーム
- ● 事業主体
- :
- 株式会社東急イーライフデザイン
- ● 入居要件
- :
- 原則60歳以上、自立
- ● 居 室 数
- :
- 104戸
- ● 居室面積
- :
- 33.94㎡~83.60㎡(1R、1LDK、2LDK)
- ● 入居金
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[入居金方式] 33,120,000円~119,000,000円
[月払い方式] 敷金(家賃3ヶ月分)※家賃230,000円の場合660,000円 - ● 月額利用料
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[入居金方式]
191,000円(管理費: 70,000円、サービス費: 121,000円)+食費(喫食分)
※3食30日喫食時の食費85,800円
[月払い方式]
191,000円(管理費: 70,000円、サービス費: 121,000円)+家賃(居室により異なる)+食費(喫食分) - ● 公式サイト
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- 詳細については公式HPをご確認ください
https://www.grancreer.com/tsunashima/
(2024年3月時点の内容です)
※このレポートの情報には細心の注意を払っておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。
また、このレポートはケアデザインが見学した施設の情報を簡易にまとめたものであり、
これをもって当方による推薦・紹介等を意図したものではありません。