地下1階、2階は全て共用部で、地下にはブックカフェラウンジやサウナも備えたスパ（入居者は24時間利用可能。サウナは19時まで）がある。2階にはエントランス、レストラン、フィットネスルーム、居室を共有部に転換したコンシェルジュルームやコミュニティルームなどがあり、充実した共有部が用意されている。スパやレストラン、フィットネスルーム、コミュニティルームは外部の方も利用できるため、訪問した際もスパやレストランには多くの方が訪れていた。特にコミュニティルームは1回500円という低価格で地域の方が利用しやすいように配慮されており、ママ友会やお子さん向けのイベント、交流会など入居者の方も参加できる様々なイベントが月10回程度開催されている。

※レストラン（ランチ：10時30分～17時）、ブックカフェ（営業時間：10時～17時）、フィットネス（10～16時30分。利用制限無しで月額5500円）、スパ（800円/90分制）

コミュニティルーム（ケアデザイン室撮影）

ガーデンテラス（ケアデザイン室撮影）

フィットネスルーム（ケアデザイン室撮影）

ブックカフェラウンジ（ケアデザイン室撮影）

スパ（マゼラン湘南佐島HPより）

レディースルーム（ケアデザイン室撮影）

　「健康な人をより健康に」をコンセプトに、「運動」「食事」「多世代交流」を中心に入居者の健康維持をサポートしている。
　「運動」では、入居時にApple Watchとアプリを無料で提供し、心電図や心拍、血中酸素、運動量などのヘルスケアデータをアプリで集積。ライフログデータは自社開発のデータ管理システムを活かして、入居者の健康維持や改善の指標として活用している。それらのデータを月に一度、慶應大学医学部付属病院循環器科の木村医師が確認し、入居者一人ひとりに合わせたアドバイスを行なっている。データは入居者の了承を得てスタッフ間で共有され、日常生活の中で暮らしながら改善できるようサポートしている。さらに、ラジオ体操や散歩を行うことでポイントが貯められるシステムを導入しており、毎日ラジオ体操と散歩をすると1か月で6,300ポイントが貯まる。ポイントは１ポイント1円として換算され、ホーム内での食事やアクティビティに利用することが可能なため、入居者は楽しみながら継続した運動ができる。また、フィットネスルームでは1回30分（個人指導15分+マシン運動15分）のプログラムメニューを提供（1日11回）。別途オーダーメイドプランも用意している。
　「食」では、地産地消をコンセプトに入居者専用に栄養バランスの整った食事を提供している。また、レストランで好きなメニューを選んで食べたり、自分で好きなものを作ったり、料理教室に参加するなど多彩な選択肢の中から自分で選ぶことで「食」を通じて健康へ目を向けられるようサポートしている。
　「多世代交流」としてアクティビティにも力を入れており、アクティビティ専門のサポートスタッフが常駐している。周辺地域を中心に声をかけ、鎌倉彫り体験教室や遺影撮影会、eスポーツ、三崎朝市、ビーチヨガ、ボディーメイキングなど100種類以上のアクティビティを用意。地域の若い方やお子さん、シニアの方も含めた新たな企画や体験を通して、入居者が日々わくわくできる生活を提供している。また、入居者がやりたいことや楽しむための起業、仕事のサポートも積極的に行っている。例えば、長くアメリカで過ごした90代の入居者の得意料理であるアップルパイを「グランマのスペシャルアップルパイ」としてレストランやブックカフェで販売し、人気を得ている。入居者にはレシピの監修料を支払っている。
　マゼラン湘南佐島では、介護サービスの提供はなく、介護が必要になった場合は、同社が運営する住宅型有料老人ホーム「マゼラン葉山一色」への転居や他の介護施設への移り住みなどをサポートしてくれる。

マゼラン湘南佐島HPより

フィットネス（マゼラン湘南佐島HPより）

レストラン（マゼラン湘南佐島HPより）

入居者専用メニュー（マゼラン湘南佐島HPより）

レストランメニュー（ケアデザイン室撮影）