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<施設見学レポート>高齢者向け施設の見学レポート

多世代交流型複合施設

アクラスタウン

アクラスタウンイメージ図

「アクラスタウン」外観

地域住民が集まる“まち”「アクラスタウン」

 福岡県大宰府市に高齢者だけでなく、若い世代やお子様連れのママさんなど地域に住む人々が自然と集まる“まち”「アクラスタウン」がある。閉鎖的になりがちな高齢者施設に食堂やカフェ、フィットネス等を併設させ、誰でも気軽に立ち寄れる場所を用意して地域の住民が集まる仕組みを作った。ここに寄せられる住民の困りごとやニーズを上手に汲み取り、それらを具現化することで“まち”の力を高め、発展し続けている。

 これらの施設を運営するのは株式会社誠心(福岡県太宰府市)。代表である吉松泰子氏が看護師や福祉業界の経験を活かして、“高齢者の「暮らし」から「看取り」まで支える住まいをつくりたい”という想いで設立した会社だ。2005年、介護付有料老人ホーム「アクラス五条」を開設し、その後、終末期の方を対象にした在宅ホスピス「プランダムール」をつくり、看取りまでおこなっている。
 2012年には住宅型有料老人ホーム「アクラスタウン」がオープン。高齢者住宅経営者連絡協議会が毎年最も優れた取り組みをしている高齢者住宅を選考し、表彰する“リビング・オブ・ザ・イヤー”の2014年第1回大賞の受賞や医療福祉建築賞を受賞するなど建物や施設の取り組みが高く評価され、注目を集めるようになった。その後も、「アクラス五条」をリニューアルしてご入居者の生活環境の向上を図り、1階にフィットネスとカフェを開いて地域住民も利用できるようにした。
 2014年には、全国でも珍しい戸建てタイプのサービス付き高齢者向け住宅「アクラスヴィレッジ」を開設。新たにお元気な方のための暮らしの場が加わった。これによりお元気な方から終末期の方まで安心して暮らすことのできる住まいのバリエーションが増えた。
 また、「アクラスヴィレッジ」の隣に地域のコミュニティセンターとしての役割を担う「アクラス倶楽部」を設け、ご入居者や地域住民が交流を図れるよう様々なイベントやクラブ活動などを開催している。また、誰でも自由に利用できる集会所や地域の子供たちのためのキッズルームを開設するなど、(株)誠心に寄せられる住民の声に応える形で地域のニーズに合ったサービスを展開し拡大を続けている。

  • 住宅型有料老人ホーム「アクラスタウン」(1)

    「太宰府天満宮」

    中庭

     「アクラスタウン」(以下「タウン」)は、学問の神様として有名な太宰府天満宮や国宝観世音寺等の観光名所に程近い住宅街の中にある。市役所や図書館などの公共施設も徒歩圏内で、目の前を流れる川沿いには桜並木があり、春になると華やかな景色が広がる自然豊かな環境でもある。

    <建物>
     建物は3階建てで、居住棟2棟(木造、木造一部RC造)と食堂・ギャラリー棟の3棟で構成されており、これらを路地やウッドデッキでつなげたデザイン性の高い建物である。外観内装ともに天然の無垢材をふんだんに使用した贅沢な造りで、建物の中に入ると柔らかい木の香りとぬくもりが感じられ落ち着いた空間になっている。上り框がある玄関には暖炉が設置され、居室を襖や障子を模した引き戸で仕切る長屋のようなスタイルで、施設というよりも自宅のような感覚だ。室内は手すりを極力減らし(浴室、トイレ、階段には手すり有)、廊下幅を狭くすることで伝い歩きがしやすいような工夫がなされている。

    玄関

    居室

     3階には訪問看護事業所、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所、1階に「プランダムール」(終末期の方や介護が重い方を対象としたフロア)があり、2階にある「カフェらっしゃい」や図書室はご入居者だけでなく地域住民がいつでも利用できるようになっている。別棟の1階には食堂「よっと~と」があり、2階のギャラリー「天満」は、春になると「つるし雛展」が開かれたり、地域の芸術家やご入居者のご家族の個展など定期的に作品を変えながら展示し、地域の方が足を運んでいる。

     居室は個室(約9㎡~27㎡)と二人部屋(約38㎡)、大部屋(約57㎡)などバラエティに富んだラインナップで、ご入居者のご希望やお身体の状態に合わせて選択できる。居室内も共用部と同様に天然の無垢材を贅沢に使用しているため、木のぬくもりが感じられる落ち着いた空間だ。畳敷きのスペースを設けた居室も用意しており、和室で暮らしていた方はこれまでの生活スタイルが継続できて馴染みやすい。基本的にキッチン、洗面、浴室、トイレは共同利用で、プライバシーを重視するよりも他者と交流したり、人の温もりを感じたい方に向いている。

     現在、ご入居者は47名で、平均年齢83.6歳、男女比2:8、平均介護度3.5となっている。

  • 住宅型有料老人ホーム「アクラスタウン」(2)

    食堂「よっと~と」

    「カフェらっしゃい」

     <食事>
     食事は、別棟1階にある食堂「よっと~と」に行って食べたり、居室や共用スペースで食べることもできる。朝食300円、昼食500円、夕食500円とリーズナブルな価格で手作りの家庭的な料理が食べられるためご入居者にも好評だ。他にも「アクラス五条」(以下「五条」)で販売されている惣菜を購入したり、「タウン」や「五条」のカフェでサンドイッチ等の軽食メニューや手作りのデザートなども食べることができる。

    <サービス>
     「タウン」はお元気な方、要介護・終末期の方が棟やフロアごとに分かれて生活している。介護が必要になった場合は、「タウン」内に併設されている訪問介護や訪問看護、「五条」内にある「デイサービス、地域の介護保険サービス等を活用しながら生活することができる。更に医療ケアや重介護が必要になった場合は、「プランダムール」や隣接する「五条」(介護付有料老人ホーム)への移り住みも可能になっているため、最期まで安心して過ごせる体制が整えられている。1階の「プランダムール」には、最期のときを穏やかに過ごす終末期の方が多く暮らしており、看護師や痰吸引(研修済)喀痰吸引研修とは、介護職員が医療行為である痰吸引を適切に実施できるよう養成する研修。研修の修了により施設や在宅で喀痰吸引等を行うことが認められる。 が可能な介護スタッフが24時間常駐しているため、手厚い医療・介護サービスを受けながら生活ができる。

    ギャラリー「天満」

    「アクラスタウン」入口

     <費用>
     入居時にかかる費用は、介護一時金介護一時金は、「安心パック」(見守り・生活・身体・生活サービス)の利用費用の一部。を前払いする「450万円プラン」と入居時には介護一時金を支払わない「0円プラン」の二種類から選べるようになっている。

     月々にかかる費用は、家賃(夫婦部屋38㎡:10万円、個室15㎡:7万円、個室9㎡:3万円、3人部屋19㎡:2万円、木造棟9㎡:3万円)と共益費6万5千円(夫婦部屋は7万5千円)が必要となる。その他に食費、「安心パック」利用時の料金、水光熱費、医療費、介護保険利用時の自己負担金等の実費を負担する。介護保険の利用限度額を超える場合は、自己負担額分とは別に「安心パック」を利用することができる。内容等の詳細については事前に確認することをおすすめする。

    <安心パック詳細>

    サービス名 450万円
    プラン料金
    0円
    プラン料金
    サービス内容
    見守りサービス 0円/日 2,000円/日 見守り支援
    生活サービス 1,000円/日 3,000円/日 居室清掃、衣類整理、買い物支援、些細な相談等
    身体・生活
    サービス
    2,000円/日 4,000円/日 介護保険サービス限度額を超える身体介護、看護サービス、通所サービス等

    【施設概要】

    住  所
    福岡県太宰府市五条2-18-16
    最 寄 駅
    西鉄太宰府線「西鉄五条」駅より徒歩10分
    建物概要
    敷地面積1,009.39㎡、延床面積1,341㎡
    管理・運営
    (株)誠心
    入居形態
    住宅型有料老人ホーム
    契約形態
    利用権方式
    設立年
    2011年11月
    入居条件
    年齢制限なし
    総戸数
    46室 (個室43室、3人部屋2室、大部屋1室)
    居室面積
    個室6.33~26.96㎡、3人部屋37.17~38.91㎡、大部屋57.06㎡
    前払金積
    [450万円プラン]介護一時金450万円
    [0円プラン]介護一時金0円
    月額利用料
    [450万円プラン] 95,000~175,000円(家賃+共益費)
    [0円プラン] 95,000~175,000円(家賃+共益費)
    ※その他に食費、安心パック利用時の料金、水光熱費、
    医療費、介護保険利用時の自己負担金等は実費負担
    併設施設
    訪問看護事業所、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所、
    食堂「よっと~と」、「カフェらっしゃい」、
    ギャラリー「天満」、図書室
    公式サイト
    http://aclass-seishin.jp/

    (2017年12月時点の内容です)

  • 介護付有料老人ホームアクラス五条(1)

    ロビーラウンジ

    1階有料老人ホーム入口

     <建物>
     「アクラス五条」(以下「五条」)は4階建てで、外観は白色を基調としたマンションのような造りになっている。1階フロアには「cafeプリュネ」、フィットネススタジオ「アクラスフィット」、マッサージ「からだリセット太宰府」(テナント)、事務所があり、2階~3階が有料老人ホームフロア、4階がデイサービスが入っている。1階にあるカフェやフィットネスは地域住民で常時賑わっており、明るく活気ある印象だ。

     「アクラス五条」の名前の由来は、「Aクラス(上級・上質)」「暮らす」というふたつの意味があり、‘ご入居者の今までの暮らし方を変えることなく自由な暮らしを尊重したい’との想いが込められているとのことだ。その想いは、有料老人ホームフロアのリビングに設けられた“わがままカウンター”にも現われている。このカウンターはご入居者がわがままや要望を自由に言える場所で、‘お散歩がしたい’‘ステーキが食べたい’等どんな願いでも叶えようというスタッフの想いから生まれた場所だという。「お客様に喜んでいただくことが私たちの一番の幸せ!」という代表吉松氏の理念が象徴されている。

     2014年に建物内をリニューアルし、贅沢な空間の中で生活してもらえるよう家具や調度品を一新している。談話スペースやリビングルームを利用して交流を図るご入居者が増え、大半はリビングルームで過ごしているという。

     1フロアに15室ある居室は、リビングルームを囲むように配置され、常にスタッフや他のご入居者の気配が感じられる家庭的な雰囲気だ。居室には臭いが籠ることを避け、歩行等の移動により活動量を上げるためにあえてトイレは設けておらず、フロアにある共用のトイレを利用しているとのことだ。

    談話スペース

    居室((株)誠心より提供)

     <食事>
     食事は施設内の厨房で調理された料理をリビングルームで食べることができる。食費は朝食300円、昼食500円、夕食500円で、ひと月の実食分をまとめて支払う。刻み食等の食事形態や糖尿病・塩分制限等の治療食にも対応してくれる 。

     ティータイムに1階のカフェを利用される方もいるそうだ。「cafeプリュネ」は、シャンデリアや木製のマントルピース、アンティーク家具など豪華な調度品に囲まれた洋館を思わせる贅沢な空間になっており、ゆったりと落ち着いた時間を過ごすことができる。淹れたてのドリップコーヒーや手作りケーキが食べられるため、ご入居者だけでなく、フィットネス利用者や一般のお客様からの人気も高い。

  • 介護付有料老人ホームアクラス五条(2)

    「cafeプリュネ」入口

    「cafeプリュネ」((株)誠心より提供)

     <サービス>
     介護職員は基準(3:1)の倍以上の人員を配置している。看護師は日中のみ常駐し、夜間の緊急時は、「タウン」内に24時間常駐する看護師や協力医療機関と連携して対応している。また、介護職員が喀痰吸引研修喀痰吸引研修とは、介護職員が医療行為である痰吸引を適切に実施できるよう養成する研修。研修の修了により施設や在宅で喀痰吸引等を行うことが認められる。を受講しているため、他の福祉施設や老人ホームでは受け入れが難しい末期がんやペインコントロールが必要な方のご入居も可能となっている。代表吉松氏の豊富な経験や知識の深さ、医療ケアの体制が整えられていることが他では難しい方の受入れや看取りまでの対応を可能にしているのだと感じた。

     ご入居者が運動や体操を希望する場合は、1階のフィットネスルームを利用することも可能だ。運動指導員による集団体操や個々の状態に応じたマシーントレーニングが受けられる。地域住民も自由に利用でき、無料開放している時間帯は特に人気が高く、フィットネスルームに入れないくらい沢山の利用者で賑わっている。マッサージ事業所(テナント)も併設されており、マッサージサービス(有料)を利用することもできる。

     4階のデイサービスで実施されるイベントやアクテビティにご入居者も参加することができる。訪問時はクリスマス会が開催されており、地域住民で結成されたボランティアのコーラス隊によるコンサートが行われていた。ご入居者のご家族(プロピアニスト)が演奏するピアノに合わせて、ご入居者やデイサービスのご利用者が楽しそうに聴いている様子がとても印象的だった。

     現在、ご入居者は30名で、平均年齢83歳、男女比2:8、平均介護度2.8となっている。

    「アクラスフィット」

    4階デイサービス

     <費用>
     入居時にかかる費用は、介護一時金介護一時金は介護費の一部。を前払いする「450万円プラン」と入居時には介護一時金を支払わない「0円プラン」の二種類から選べるようになっている。

     月々にかかる費用は、家賃4万円と共益費6万円、介護費12万円(450万円プランの場合は6万円)が必要となる。その他に食費、水光熱費、医療費、介護保険利用時の自己負担金等の実費を負担する。

    【施設概要】

    住  所
    福岡県太宰府市五条2-18-45
    最 寄 駅
    西鉄太宰府線「西鉄五条」駅より徒歩10分
    敷地面積
    429.39㎡
    延床面積
    1,381.28㎡(内有料老人ホーム1,268.82㎡)
    建物
    鉄筋コンクリート造、地上4階建て
    管理・運営
    (株)誠心
    入居形態
    介護付有料老人ホーム
    契約形態
    利用権方式
    設立年
    2006年9月
    入居条件
    要支援・要介護の方
    総戸数
    30室 (定員30名、全室個室)
    居室面積
    13.12~13.76㎡
    前払金積
    [450万円プラン]介護一時金450万円
    [0円プラン]介護一時金0円
    月額利用料
    [450万円プラン] 160,000円(家賃+共益費+介護費)
    [0円プラン]220,000円(家賃+共益費+介護費)
    ※その他に食費、光熱費、医療費、介護保険利用時の  自己負担金等は実費負担
    併設施設
    通所介護事業所、「cafeプリュネ」、「アクラスフィット」、
    マッサージ「からだリセット太宰府」(テナント)
    公式サイト
    http://aclass-seishin.jp/

    (2017年12月時点の内容です)

  • サービス付き高齢者向け住宅「アクラスヴィレッジ」

    「アクラスヴィレッジ」配置図((株)誠心より提供)

    外観((株)誠心より提供)

     <建物>
     「アクラスヴィレッジ」(以下「ヴィレッジ」)は、全国でも珍しい戸建てタイプのサービス付き高齢者向け住宅である。建物は、フレンチカントリースタイルのおしゃれなデザインになっており、若者にも人気がありそうな様相をしている。4棟に分かれた建物は全8戸からなり、1LDK30.12㎡~53.86㎡(フリールーム付き)のゆったりとした居室は、ご夫婦での入居も可能だ。室内は、白を基調とした清潔感のある内装にまとめられたシンプルなデザインになっている。キッチンや浴室、トイレなど生活に必要な設備が揃っており、ご自宅での暮らしをそのまま移行できる環境だ。ベッドサイドやトイレ、浴室にはナースコールが設置され、緊急の際はスタッフが駆けつけてくれるため安心だ。現在8戸全てがご入居済みで、太宰府市以外から転居された方もいるという。

    <食事>  基本的に食事サービスは提供しておらず、ご入居者は自炊したり、隣接する「アクラスキッチン」で惣菜を購入したり、「タウン」別棟にある食堂「よっと~と」で食事ができるため食事への不安はない様子だ。

    <サービス>
     毎日の安否確認や生活相談やフロントサービス、緊急時の対応などは「アクラス倶楽部」に常駐するスタッフがおこなってくれる。介護が必要になった場合は、同社が運営する訪問介護や訪問看護、デイサービス、地域の介護保険サービス等を活用することでそのまま生活が継続できる。医療ケアが必要になったり介護が重くなった場合は、隣接する「五条」や「タウン」への移り住みも可能なため最期まで安心して過ごせる体制が整えられている。しかし、完全にプライバシーの保たれた暮らしから有料老人ホームでの集団生活へと暮らしが大きく変化するため、移り住みを検討する際は事前によく確認されることをおすすめする。

    室内((株)誠心より提供)

    「アクラス倶楽部」((株)誠心より提供)

     <費用>
     入居時にかかる費用は、家賃の2ヶ月分の敷金と仲介手数料(家賃の1カ月分+消費税)、初月家賃(1カ月分)が必要となる。月々にかかる費用は、家賃(A棟9万円、B棟21万円、C棟9万円、D棟19万円)と共益費4万円、生活支援サービス料生活支援サービス料とは、毎日の安否確認、生活相談、緊急時の対応、フロントサービスにかかる料金。3万2,400円が必要となる。

    <アクラス倶楽部>
     「アクラス倶楽部」は、人々の交流や生きがい・健康づくりを目的として設立された。様々なイベントやサークル活動を定期的に開催して地域住民が集まりやすいような工夫がなされている。オルゴール教室やフラワーアレンジメント教室、書道教室などのサークル活動やプロによる演奏会、マジックショーなど多彩なプログラムが用意されている。「ヴィレッジ」のご入居者も自由に参加できるようになっており、日中は「アクラス倶楽部」で過ごす方も多いようだ 。

    【施設概要】

    住  所
    福岡県太宰府市観世音寺1-230,241,242,243,244
    最 寄 駅
    西鉄太宰府線「西鉄五条」駅より徒歩10分
    建物
    木造2階建て
    管理・運営
    (株)誠心
    入居形態
    サービス付き高齢者向け住宅
    契約形態
    賃貸借契約
    設立年
    2014年12月
    入居条件
    自立・要支援・要介護の方
    総戸数
    8戸 (A棟2戸、B棟1戸、C棟4戸、D棟1戸)
    居室面積
    30.12~53.42㎡
    敷  金
    家賃2カ月分
    月額費用
    162,400~282,400円(家賃+共益費+生活支援サービス料)
    ※その他食費、光熱費、医療費、
     介護保険利用時の自己負担金等は実費負担
    公式サイト
    http://aclass-seishin.jp/

    (2017年12月時点の内容です)

  • まとめ

    情報誌「アクラスタイムズ」

     「五条」「タウン」「ヴィレッジ」に共通していることは、地域と関わりが持てるような暮らしを提供していることだ。カフェや食堂、フィットネス、ギャラリー、図書室、倶楽部ハウス、キッズルームなどお子さんから高齢者まで老若男女関係なく誰もが利用できる地域に開かれたサービスを合わせて提供することで、ご入居者や地域住民が交流しやすい場になるような工夫がなされている。お元気な方から介護が必要な方までどのような状態であっても、地域の一員として認められ誇りが持てるように、「社会とのつながり」や「個人の尊重」を大切にしながらサポートしていると感じた。
     地域住民にとってもいつでも誰でも気軽に立ち寄れ、行けば誰かに会える場所はとても魅力的だ。また、いざという時に医療や介護が受けられる環境が整っているという安心感は大きい。㈱誠心が提供するサービスは、日常生活圏内に介護予防から医療・介護、住まいまでのサービスが切れ目なく一体的に提供される地域包括ケアシステムの中核を担っていると言える。
     (株)誠心には施設を利用する地域住民から様々なご要望や困りごと、地域の現状などの情報が日々寄せられており、地域のコミュニティセンター的な役割を果たしていると言える。これまで寄せられた住民の困りごとやニーズを上手に拾い上げ、ニーズを満たすサービスを次々と展開してきている。地域のニーズを上手に汲み取る仕組みとそれらを具現化する力こそが㈱誠心の強みなのではないだろうか。
     新たに“働きたい”というニーズを具現化するべく2018年7月オープンを目指して、「働けるサービス付き高齢者向け住宅」を建設中とのことだ。今後も地域のニーズに根差したサービス展開に注目していきたい。

「アクラス五条」外観

「アクラスヴィレッジ」外観

(2017年12月時点の内容です)

※このレポートの情報には細心の注意を払っておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。
また、このレポートはケアデザインが見学した施設の情報を簡易にまとめたものであり、 これをもって当方による推薦・紹介等を意図したものではありません。