ロビー

レストラン内部

　「サクラビア成城」の生活において、重要な役割を担っているのが「コンシェルジュサービス」である。来訪者の取り次ぎをはじめ、サービスの手配、公共手続きの代行など、暮らしに必要なサービスの窓口となっている。

　コンシェルジュサービスの特長としては、「アソシエイトスタッフ」と呼ばれるスタッフがいる点だ。入居後１ケ月間は、入居者の総合お世話係として、館内にある設備の利用方法や他の入居者とのコミュニケーションのお手伝いなど一人ひとりに合わせてサポートしてくれる。新たな住まいでの生活に、不安や戸惑いを感じている入居者にとって、悩みや困りごと、要望などをいつでも相談できるスタッフが身近にいてくれることはとても心強い。

リビング（居室）

キッチン（居室）

　１階のロビーに面したレストランは、窓が天井までガラス張りになっており、日本庭園が眺められる。インテリアは淡いピンク色を基調とした優しい色遣いで、ゆったりと優雅な空間となっている。

　メニューは、和食、洋食、中華の他に日替わり、週替わりなど常時30種類以上のメニューがあり、和食、洋食それぞれの専門シェフが調理をおこなっている。特選メニューも豊富で、どのメニューも事前に予約が必要なくその場で好きなものをオーダーできる仕組みだ。

　メインダイニングの他にプライベートダイニングもあり、家族や友人などの会食の際に利用できる。事前に予約すれば本格的なパーティー料理やフランス料理、会席料理などを楽しむことも可能だ。また、毎週木曜日の夕食時は、都内の人気寿司店「寿司の美登利」がホーム内専用寿司コーナー「さくら」で営業をおこなっている。

　レストランのメニューはすべて居室で食べることもできる（配膳費有料）。体調がすぐれない時や食事制限が必要な場合などは、医師、栄養士、シェフが連携し、その方の症状に応じた治療食を提供してくれる。

居室（リビング）

浴室

　居室は15タイプあり、広さ50㎡～147㎡と多彩なラインナップを用意している。全室南向きで、テラスも広くとってあるため、日当たりがよく明るい居室だ。

　室内には、キッチン、洗面所、浴室、トイレ、エアコン、床暖房、ウォークインクローゼット、シューズボックス、洗濯機置場があり、一般のマンションのような造りとなっている。内装は、白や淡いピンクなど優しい色味を基調とした落ち着いた空間で、床は床暖房を設置したカーペット敷きになっている。
　キッチンは、白の大理石調のカウンターとベージュ系の木目建具で、明るく落ち着いた雰囲気だ。広いカウンターや大きなシンクは使いやすく機能的な造りとなっている。

　全ての居室にはセキュリティシステムが配備されている。緊急呼出装置がリビング・寝室・化粧室・浴室に設置してあり、ボタンを押せば24時間いつでも駆け付けるようになっている。また、12時間以上生活動作がない場合に異常を知らせる生活リズムセンサーが設置されているため、もしもの場合も安心だ。

キッチン

寝室

　利用料は、入居時に必要な入居金と月々必要な月額利用料からなっている。
　入居金は、「入居一時金」（家賃相当額）、「介護一時金」、「生活サービス一時金」からなり、一人で入居する場合は、10,395万円～38,645万円、二人で入居する場合は、12,040万円～40,290万円となっており（入居金に介護一時金925万円/人、生活サービス一時金720万円/人を含む）、15年かけて償却される。償却が終了しても追加の一時金は必要ない。その他、介護サービスを利用した際の介護保険自己負担金に充当するための基金として、居住者互助会入会金一人150万円が必要となる。

　月額利用料は、一人入居で242,128円(内訳：管理費204,120円、レストラン運営基本料32,400円(朝食代含む)、給湯基本料3,600円、電話基本料2,008円)、二人入居で399,268円（内訳：管理費328,860円、レストラン運営基本料64,800円(朝食代含む)、給湯基本料3,600円、電話基本料2,008円）となる。

　その他に、喫食した分の昼・夕食代、光熱水使用料、電話使用料、医療機関で診察を受けた費用などは実費負担となる。介護保険利用時の自己負担金は、居住者互助会入会金より支払われる。

クリニック案内

レントゲン室

　「サクラビア成城」の一番の特長は、24時間365日看護師だけでなく医師が常駐し、入居者の医療ケアと健康維持・管理をサポートしていることだろう。

　館内にはレントゲン室や超音波室、心電図室などを備えた「サクラビアクリニック」があり、内科、整形外科から眼科、皮膚科、心療内科など７科を東京女子医科大学病院をはじめとする高度医療機関の医師が診察している。
　また、休日や夜間の臨時薬の処方をおこなうなど安心の体制を用意し、高度な医療を要する場合や緊急時は、東京女子医科大学病院などの協力医療機関と連携し、迅速に対応できる体制を整えている。医師が24時間いることで最期までホームで生活できる安心感は入居者だけでなく、家族にとっても大きな安心材料となっているようだ。

　入居者へのサービスとして、日常の健康管理や人間ドック、食事療法の指導をおこなっている。また、専門的なリハビリを受けたい場合は、リハビリルームで、理学療法士による個別リハビリを受けることも可能だ。他の医療機関への受診もホームから4ｋm圏内は、スタッフが無料で付き添い、入退院時の送迎もおこなっている。

眼科機器

特別浴室

　サクラビア成城のもうひとつの特長は、介護が必要になっても居室で1日4時間まで介護サービスが受けられることだ。入浴介助などを介護スタッフが居室に来ておこなってくれる。
　常時４時間以上の介護を必要とする状態になった時は、医師の判断を参考に話し合い、追加費用もかからず介護居室へ移り、さらに手厚い介護を受けることができる。居室の権利は持ったまま移ることができるため、身体状況に応じて介護居室と行き来することも可能だ。介護サービス費は居住者互助会入会金（入居時150万円）から支払われるため、月々の介護費用は必要ない。

　介護スタッフは1.5：1と基準（3：1）の倍の人数を配置し、手厚い介護体制をとっている。富裕層向けホームとして接遇教育にも力を入れており、入社後は最も入居者と接する機会の多いレストランなどの部門で学ぶことで、介護職としての専門性だけでなくお客様への対応力を高めている。元気なうちから入居者と顔馴染みになっておくことで、介護が必要になった時にもスムーズに対応ができるというメリットもあるようだ。

　現在、入居者172名。平均年齢は84.5歳で、80代の方が最も多く、最高齢は109歳だ。入居して10年以上の方が90人以上いるが、介護が必要な方が少なく健康寿命が長い。入居者のほとんどが都内や首都圏からの住み替えで、セカンドハウスとして利用される方もいるという。