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<施設見学レポート>高齢者向け施設の見学レポート

住宅型有料老人ホーム

サンシティみなとみらいEAST

外観

入口

横浜ベイフロントのリゾート型有料老人ホーム

 国内有数の観光スポットが多く点在する横浜ウォーターフロントの一角、コットンハーバー地区に、2016年1月、住宅型有料老人ホーム「サンシティみなとみらいEAST」がオープンした。
 ホームを運営するのは、関東で11ヶ所、関西で4ヶ所の有料老人ホーム・高齢者向けマンションを展開している(株)ハーフ・センチュリー・モア(東京都港区)。国内大手企業を中心とした約100社から出資を受けており、資本金は120億円。創業以来、無借金経営を続けている。
 リゾートホテルのような上質で快適な空間と食事をはじめとするさまざまなサービスに定評があるサンシティシリーズ。その最新の住宅として注目を集めている「サンシティみなとみらいEAST」は、“都市にある海辺のリゾート”をコンセプトとした今注目の施設だ。

エントランスホール

  • 「都市にある海辺のリゾート」をコンセプトとした内装デザイン

    ラウンジ

    サンシティホール
    (サンシティみなとみらいEAST提供)

     サンシティみなとみらいEAST」は、みなとみらい地区やベイブリッジ、横浜港を望むウォーターフロントの一角にあり、横浜駅から市営バスに乗れば約15分という便利な立地にある。ホームがあるコットンバーバー地区は、かつて産業用地だった場所だが、現在ではボートヤード、結婚式場、スーパーマーケット、フィットネスクラブ&スパなどの商業施設や高層マンションが次々と建設され、魅力的な街へと生まれ変わっている。

     建物は、地上9階地下1階建のRC造(一部SRC造)で、居室数228室(定員320名)。これとは別に2階に一時介護室17室(定員17名)を設けている。
     建物や内装はアメリカのデザイナーチームにより手掛けられ、建物の外観は周囲の雰囲気に溶け込むよう周辺マンションに合わせたシンプルなデザインになっている。しかし、玄関ホールを一歩入ると、そこはリゾートホテルを思わせる雰囲気だ。天井が高く開放的で、木目調を基本とした内装や木材を使用した調度品はエントランスやラウンジにぬくもりと落ち着きを与えている。共用部に置かれている家具類はすべてアメリカから輸入しているが、椅子には動かしやすいよう特注でキャスターを取り付けるなど、デザイン性を重視しつつも入居者が使いやすいように工夫している。

    プール(サンシティみなとみらいEAST提供)

    キャッシュディスペンサー

     他のサンシティ同様、充実した共用部を誇っているが、中でも目を引くのは、地下1階にあるジャグジー付の温水プールだろう。プールを1年中楽しむことができるだけでなく、提携先のフィットネスクラブの指導員から運動プログラムを有料で受けることもできる。その他、地下1階には15時~21時まで毎日自由に入浴することができる大浴場、AVルームやフィットネスルーム、美容室だけではなく、男性入居者にも配慮した理容室などがある。

     また、1階には、演奏会や社交ダンス、卓球場等としても利用可能なホール(サンシティホール)やビリヤードルーム、麻雀室、アトリエ、ライブラリー、ティーラウンジなどがあり、館内にいながらも様々な楽しみが持てるように工夫されている。横浜銀行のCD機も入居者からは好評のようだ。また、テナントとして内科のクリニックも併設されているため、日々の体調管理や医療面でのサポートが受けられるのも心強い。

  • 横浜湾が一望できるダイニング

    お料理 (サンシティみなとみらいEAST提供)

    レストラン

     「サンシティみなとみらいEAST」の最大の特色はダイニングからの景観だろう。最上階にある「ハーバービューダイニング」からは、みなとみらい地区はもちろん、横浜港や横浜ベイブリッジなど横浜を代表する風景が一望できる。朝・昼・夕と時間帯によって表情が異なる景色が見られると好評だ。この景色を見て入居を決めた方も多いという。

    レストラン (サンシティみなとみらいEAST提供)

    サポートクッション

     ダイニングの広さは580㎡あり、シックなデザインのエリアとモダンなデザインのエリアに分かれている。どの席も景観を考えたデザインになっているため、見える景色やその日の気分によって座る場所を変えて食事をするのも楽しい。食事は、一流料亭やさまざまなレストランで経験を積んだシェフが、器や盛り付けにもこだわった料理を提供している。予約は必要なく、営業時間内であればいつでも食事やお茶を楽しむことができる。和食、洋食の日替わりメニューの他、アラカルトも数種類用意されており、減塩食や治療食にも対応している(事前予約が必要)。また、プライベートダイニングも2ヶ所あるため、まわりを気にすることなく友人や家族とプライベートな時間を過ごすこともできる。

     入居者への細やかな心配りはダイニングでも感じられる。ダイニングの入り口には、腰や背中にかかる負担を軽減するサポートクッションが常備されており、必要な方がいつでも利用できるようになっている。また、体調不良等によりダイニングで食事ができない場合は、居室への配下膳も行ってくれる。華やかで洗練されたデザインやハード面だけでなく、このようなシニアを迎える温かな心配りが大きな安心感と信頼につながっているのだろう。

  • 居室のタイプによって見える景色も様々

    居室

    キッチン

     居室は、広さ47㎡~106㎡、間取り1LDK~3LDKと多彩なラインナップを用意している。一番の人気はみなとみらい地区を臨むウォーターフロント側のようだが、居室の向きや階によって窓から見える景色が大きく変わるため、入居を検討する際は様々な居室の内覧をお勧めしたい。

     室内には、トイレ、洗面化粧台、浴室、キッチン、エアコン、床暖房、クローゼット、シューボックス、洗濯機置場があり、廊下の玄関脇には専用のトランクルームも設置されている。物が多く収納が必要な方や季節ごとに物を入れ替えたい方などにとっては嬉しい設備だ。(一部無い部屋もあり)
     居室の造り自体は一般のマンションと変わりないが、24時間事務所とつながる緊急通報装置や12時間以上生活動作がない場合に異常を知らせる生活安全センサーなどが標準装備されているため、安心感は大きく異なる。

    浴室

    トイレ

     利用料は、入居時には「入居一時金」、入居後は「月額利用料」が必要となる。
     入居一時金は2,960万円~8,920万円(非課税)で、居室や年齢によって異なる。二人で入居する場合は、追加で1,000万円が必要となる。入居一時金は、初期償却として入居翌日に15%償却され、残りは15年かけて均等償却される。償却が終了しても追加の一時金は必要ない。その他、健康管理費として一人500万円(税抜)が加算される。

     月額利用料は、一人入居で171,000円(内訳:管理費108,000円(税抜)、食費63,000円(税抜)、二人入居で279,000円(内訳:管理費153,000円(税抜)、食費126,000円(税抜)となる。食費は1日3食30日喫食した場合の費用で、中に厨房管理運営費20,000円(税抜)が含まれている。月の利用が20,000円に満たない場合でも、喫食分に関わらず20,000円の支払いが必要となる。また、これらとは別に水光熱費や電話代等が実費負担となる。

  • 手厚いケアサービス

    クリニック入口

    一時介護室 (サンシティみなとみらいEAST提供)

     住宅型有料老人ホームは、基本的に館内に介護スタッフや看護師は常駐していないが、「サンシティみなとみらいEAST」には看護師が24時間常駐しているため、健康管理や医療相談、夜間の緊急対応などを受けることができる。さらに、2階の一部に看護師が24時間常駐する「一時介護室」があるため、体調不良時や退院した直後など居室での生活が不安な方は24時間体制のケアを受けることもできる。利用料は入居時に支払う入居一時金に含まれているため、追加で費用はかからない。又、一時的に介護が必要になった場合でも、処遇サービスにて居室や一時介護室で家事支援や身体介護を受けることが出来る。処遇サービスの期間は1ヶ月間と決められているが、その間に体調の回復を図ったり、必要に応じて介護保険の利用手続きをおこなうなど、在宅介護の準備を整えることができるため、入居者にとっては安心のサービス体制といえるだろう。

     介護が重くなったり認知症が進行した場合は「サンシティみなとみらいEAST」で最期までいるか、同グループが運営する介護付有料老人ホーム「ロイヤルケア」へ追加費用なく、移り住むこともできる。「ロイヤルケア」は介護スタッフを国の基準の2倍配置し、24時間体制で手厚い介護・看護をおこなっている。住み替えは、同じ横浜市内にあるサンシティ横浜の「ロイヤルケア」が便利だが、状況によっては他の「ロイヤルケア」へ住み替える可能性もあるため、入居前にホーム側とよく相談することをお勧めする。

    一時介護室(機械浴)

     医療面においては、看護師の24時間常駐の他に、館内1階にクリニックが併設されていることも大きな特徴として挙げられる。 併設されている「横浜みなとメディカルクリニック」は、内科を主とした診察をおこなっており、入居者だけでなく地域の住民も利用できる。入居者がけがや病気をした際は、サンシティみなとみらいの看護師と「横浜みなとメディカルクリニック」の医師が、協力医療機関の「聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院」、「横浜保土ヶ谷中央病院」などと連携しながら対応する。万が一入院になった場合でも、送迎の付き添いや諸手続きの代行、洗濯などのサービスを受けることができる。退院後は「一時介護室」で24時間のケアを受けることもできるため、医療のサポート体制も手厚い。

  • まとめ

    施設周辺(サンシティみなとみらいEAST提供)

    みなとみらい21(みなとみらい21公式HPより)

     オープンから3ヶ月(2016年4月時点)で7割の契約が終了し、現在も入居希望者が絶えず好調な「サンシティみなとみらいEAST」。その特長は、「立地」、「居室・共用設備」、「介護・医療サービス」がバランス良く揃っていることだろう。さらに、同じ横浜市内にある他社の住宅型有料老人ホーム(自立者向け)と比較して入居一時金が抑えられている点も大きな魅力となっている。
     利便性の良い立地、生活や体の状態が変化しても暮らしやすい居住空間、多彩な共用設備、介護や医療のサポート体制が整った住まいは、豊かで安心・安全なシニアライフを過ごすために欠かせない条件となる。それらがバランスよく揃っている「サンシティみなとみらいEAST」は、アクティブシニアにとって心惹かれる居住空間と言えるのではないだろうか。

    施設周辺

     老後の暮らしを早い段階から自分で選択するシニアが増えている。気力・体力・判断力があるうちに、自分が希望する生活スタイルやサービスが受けられる住まいを選んでおくことは、その後の長いシニアライフを自分らしく豊かに過ごす上で重要なポイントとなる。有料老人ホーム等のシニア住宅は、ハード面だけでなく、栄養バランスのよい食事、アクティビティ、医療面のサポートなどシニアが豊かに暮らすための環境が整っている。そのため終の棲家として選択される方も多い。しかし、日本ではアクティブシニア向けの住まいは数が少なく、希望する立地、費用、設備に合ったものを見つけることは難しいのが現状だ。
     今後も高齢者が増え、首都圏を中心に有料老人ホームなどのシニア住宅が不足すると予測される。需要が増えれば、アクティブシニア向けの住宅市場も拡大していき、既存の企業だけでなく、様々な業種による参入もでてくるだろう。シニアにとっては、自分のライフスタイルや好みに合った住まいが選びやすくなるため、バラエティに富んだシニア住宅がでてくることは大歓迎だ。

     「サンシティシリーズ」を運営する(株)ハーフ・センチュリー・モアは、1979年の創業から三十数年にわたりシニア向け住宅を運営してきた実績とこれまで培ってきたノウハウ、100社を超える各業界を代表する一流企業株主とのパイプが強みとなっている。今後も、「サンシティタワー神戸」(兵庫県神戸市中央区、483戸、2017年7月開設予定)、「サンシティ立川昭和記念公園」(東京都立川市、518戸、2018年4月竣工予定)と大型物件の開設を控えており、新しい住宅にも注目が集まっている。拡大し続けるシニア市場において、業界大手として今後どのような事業展開をしていくのかその動向にも注目していきたい。

【施設概要】

住  所
神奈川県横浜市神奈川区橋本町2-5-1
最 寄 駅
JR京浜東北線「東神奈川」駅より徒歩15分(1200m)
敷地面積
6004.17㎡
延床面積
25,762.61㎡
建  物
RC造(一部SRC造)、地下1階地上9階建
事業主体
株式会社ハーフ・センチュリー・モア
種  別
住宅型有料老人ホーム
契約形態
利用権方式
入居条件
原則として満65歳以上で、自立した生活を営める方
居 室 数
228室(定員320名、内2人居室92室)、
一時介護室17室(定員17名)
居室面積
一般居室47.09㎡~106.37㎡
一時介護室26.3㎡~34.4㎡
入居一時金
【一時金方式】 2,960万円~8,920万円
(2人入居の場合は追加入居一時金1,000万円加算)
健康管理費:1人当たり500万円(税抜)加算
※償却期間15年、初期償却15%
月額利用料
【一時金方式】
・1人入居 171,000円
[内訳:管理費108,000円、食費63,000円]
・2人入居 279,000円
[内訳:管理費153,000円、食費126,000円]
※その他の別途費用(水光熱費、電話料金、NHK受信料、介護用品費、
退去時の一般居室の原状回復費用、医療機関で診察を受けた費用)
公式サイト
http://www.hcm-suncity.jp/suncity/minatomirai/

(2016年4月時点の内容です)

※このレポートの情報には細心の注意を払っておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。
また、このレポートはケアデザインが見学した施設の情報を簡易にまとめたものであり、 これをもって当方による推薦・紹介等を意図したものではありません。