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<施設見学レポート>高齢者向け施設の見学レポート

介護付/住宅型 有料老人ホーム

サンシティ横浜・サンシティ横浜南

[サンシティ横浜] 外観

[サンシティ横浜] エントランスホール

概 要

 今回、自然が多く残る横浜市保土ヶ谷区の丘陵地帯にある「サンシティ横浜」と「サンシティ横浜南」を見学した。

 両施設を運営する株式会社ハーフ・センチュリー・モアは、約100社の企業からの出資を資本金に、借入金のない安定経営を続けている。これまで関東と関西で有料老人ホームや高齢者向けマンションを運営しており、2005年にオープンした介護付有料老人ホーム「サンシティ横浜」の近隣に、同社14番目となる住宅型有料老人ホーム「サンシティ横浜南」を2013年6月にオープンさせた。

[サンシティ横浜南] 外観(サンシティ提供)

[サンシティ横浜南] エントランスホール(サンシティ提供)

  • 介護付有料老人ホーム「サンシティ横浜」(1)

    ビリヤードルーム

    プール(サンシティ提供)

     「サンシティ横浜」は2005年のオープンから8年が経過しているが、人気が高くほぼ満室の状態だ。

     入居条件は年齢が満65歳以上で日常生活をご自身で営める方となっており、夫婦での入居も可能である。

     一般居室の面積は44.55㎡~82.25㎡(1LDK~2LDK)で、すべての居室がバルコニーを有し、インテリアは落ち着いたシックな雰囲気でコーディネートされている。
     居室内には、IHクッキングヒーターを備えたキッチン、バスルーム、洗面台、トイレ、洗濯機置場、冷暖房、床暖房(リビングルームのみ)が設けられている。廊下には荷物が収納できるトランクルームが全居室ごとに用意されている。
     居室内やバスルーム、トイレには緊急通報装置(緊急コール)が設置されているのに加え、生活安全センサーも設けられており、一定時間(基本は12時間に設定)入居者の生活動作が感知されない場合は、スタッフが安否確認を実施する。

    和室(サンシティ提供)

    大浴場

     充実の共用施設が本ホームの特徴となっている。フロント奥には中庭を望むラウンジがあり、多目的に使用可能なサンシティホールやアトリエ、マージャンルーム、ビリヤードルーム、カラオケもできるAVルームなどサークルやアクティビティで利用できるスペースが多く備えられている。その他、フィットネスルームや応接室、大浴場、プール、ヘアサロン、和室などが用意されており、来客者と利用することもできるプライベートダイニングも設けられている。居室内のバスルームではなく大浴場を利用する方も多いとのことで、特に男性入居者の大半が利用されているそうである。

  • 介護付有料老人ホーム「サンシティ横浜」(2)

    ダイニング

    見学日の昼食

     食事にもこだわりが見られる。毎食、和食や洋食など2、3種類のメニューが用意されており、事前予約も不要でその日の体調や気分にあわせてレストランと同じように選択することができる。塩分やカロリーも栄養士により管理されており、見た目にもこだわった食事が提供されている。

     入居者の健康管理や診察については、併設の「横浜メディカルクリニック」の利用が可能である。

    横浜メディカルクリニック

    サークルボード

     介護付有料老人ホームである「サンシティ横浜」は、入居後に介護が必要になった場合、決められた範囲内のケアを自室において受けることができる。範囲を超える介護が必要になると、介護居室(ロイヤルケア)を一時的に利用する。同介護居室への滞在が半年を越える、または自室へ戻ることが困難と判断された場合は、介護居室へ住み替えを行うことになる。
     介護居室(ロイヤルケア)は120室用意されているが、現在35名が一般居室から住み替えられているとのことである。
     「サンシティ横浜」の入居者の平均年齢は80歳で、介護居室に住み替えた方の平均介護度は3.0となっている。

     「サンシティ横浜」では多くのサークル活動が行われている。ダンス、マージャン、ビリヤード、カラオケ、囲碁、フラワーアレンジメント、俳句、陶芸などがあり親睦ゴルフ大会も開催されている。
     これらのサークルは、施設側からの提案だけではなく、入居者の自主的な発案によるものもある。
     コミュニティの形成やサークル活動が活発に行われている点は「サンシティ横浜」の特徴と言える。

    【施設概要】

    住  所
    神奈川県横浜市保土ヶ谷区仏向町1625-1
    最 寄 駅
    JR「横浜」駅西口よりタクシー20分
    敷地面積
    84,350㎡
    建築面積
    56,012㎡
    建  物
    鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)/地上6階地下1階
    管理・運営
    株式会社ハーフ・センチュリー・モア
    種  別
    介護付有料老人ホーム
    契約形態
    利用権方式
    開 業 日
    2005年10月
    入居条件
    入居時原則満65歳以上、入居時自立
    居 室 数
    480室(定員840名)
    (ロイヤルケア120室、約60室を増築中)
    居室面積
    44.55 ~82.25㎡
    入居金
    2,570 ~9,340万円 (2人入居の場合1,000万円加算)
    (健康管理費:1人当たり525万円加算)
    月額利用料
    169,050円(内訳:1名分の管理費、食費)
    公式サイト
    http://www.hcm-suncity.jp/suncity/yokohama/

    (2013年8月時点の内容です)

  • 住宅型有料老人ホーム「サンシティ横浜南」(1)

    居室寝室

    居室キッチン

     「サンシティ横浜南」は2013年6月にオープンした住宅型有料老人ホームである。

     入居条件は年齢が満65歳以上で日常生活をご自身で営める方となっており、夫婦での入居も可能だ。

     一般居室の面積は34.29㎡~67.14㎡(1LDK~2LDK)で、居室には、キッチン、バスルーム、トイレ、洗面台、洗濯機置場、冷暖房、床暖房(リビングルームのみ)、緊急通報装置(緊急コール)、生活安全センサーが設けられている。廊下にトランクルームが用意されている居室もある。

    居室リビング

    居室浴室

     「サンシティ横浜南」にも充実の共用施設が用意されており、ラウンジ、ダイニング、サンシティホール、アトリエ、マージャンルーム、ビリヤードルーム、ライブラリー、AVルーム、フィットネスルーム、大浴場、ヘアサロンなどがある。

     食事は、毎食2、3種類のメニューが用意されていることや栄養士による管理に加え、料亭で修業したシェフが3食腕をふるっている点も特徴だ。

     入居者の健康管理や診察については、「サンシティ横浜」に併設している「横浜メディカルクリニック」の利用が可能である。

  • 住宅型有料老人ホーム「サンシティ横浜南」(2)

    ダイニング

    廊下

     「サンシティ横浜南」は住宅型有料老人ホームのため、介護スタッフが24時間常駐していない。介護が必要になった場合には自宅で生活するのと同様に介護保険の在宅サービスを利用することとなる。
     常時介護が必要になった場合は隣接する「サンシティ横浜」内の介護居室(ロイヤルケア)へ住み替えが可能となっている。「サンシティ横浜南」のオープンをうけ、現在新たに約60室の介護居室を増築中であり、将来の要介護者増加による住み替えに向けた体制を整えている。

    「サンシティ横浜南」は既に51名の方が入居されており、入居者の平均年齢は76歳で現在介護が必要な方はいない。 既存のコミュニティに入るのではなく、新たなコミュニティを自分たちで作っていける点が大きな特徴である。

    中庭

    【施設概要】

    住  所
    神奈川県横浜市保土ヶ谷区仏向町1600-3
    最 寄 駅
    JR「横浜」駅西口よりタクシー20分
    敷地面積
    21,862㎡
    建築面積
    15,295㎡
    建  物
    鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)/地上6階地下1階
    管理・運営
    株式会社ハーフ・センチュリー・モア
    種  別
    住宅型有料老人ホーム
    契約形態
    利用権方式
    開 業 日
    2013年6月
    入居条件
    入居時原則満65歳以上、入居時自立
    居 室 数
    191室(定員270名)
    居室面積
    34.29 ~67.14㎡
    入居金
    2,240 ~7,420万円 (2人入居の場合1,000万円加算)
    (健康管理費:1人当たり525万円加算)
    月額利用料
    169,050円(内訳:1名分の管理費、食費)
    公式サイト
    http://www.hcm-suncity.jp/suncity/yokohama_south/

    (2013年8月時点の内容です)

  • まとめ

    [サンシティ横浜] ロイヤルケア・ラウンジ

    [サンシティ横浜] ロイヤルケア・居室

     2005年にオープンした「サンシティ横浜」が高い人気を維持していることは、「サンシティ横浜南」にとってもメリットがあると考えられるが、「サンシティ横浜」が介護付有料老人ホームで、「サンシティ横浜南」が住宅型有料老人ホームであることから双方の介護サービスの提供形態が異なることには注意が必要である。

     「サンシティ横浜」の介護居室(ロイヤルケア)と、併設する「横浜メディカルクリニック」については両施設の入居者が利用できるが、それぞれのホームの共用施設は個別に運営され、互いに利用することはできない。

    [サンシティ横浜] 屋上からの眺め

     株式会社ハーフ・センチュリー・モアは1984年に「聖マリアナーシングヴィラ(現:サンシティ熊谷)」をオープンして以来、30年近くの有料老人ホームの運営実績があり、これまでのノウハウは両施設の運営にも活かされているだろう。また、スタッフのあいさつやお客様への接遇が丁寧であり、入居者との運営懇談会の月例開催や意見箱の設置など、入居者とのコミュニケーションの強化や情報のフィードバックにより顧客満足度の向上には細心の努力を傾注しているようだ。

     有料老人ホームとして有数の規模を誇る「サンシティ横浜」が、オープン以来高い人気を維持していることに加え、隣接地にオープンした「サンシティ横浜南」が既に順調な滑り出しを見せていることは、有料老人ホーム市場において注目に値するだろう。

(2013年8月時点の内容です)

※このレポートの情報には細心の注意を払っておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。
また、このレポートはケアデザインが見学した施設の情報を簡易にまとめたものであり、 これをもって当方による推薦・紹介等を意図したものではありません。