
<施設見学レポート>高齢者向け施設の見学レポート
シニア向け分譲マンション
ザ・レジデンス白金スイート

建物外観

エントランスホール
都心一等地の「シニア向け分譲マンション」とは?
都内有数の高級住宅地である港区白金の小高い丘に建つ【ザ・レジデ ンス白金スイート】。2008年春に誕生した住宅型有料老人ホーム 【チャーミング・スクウェア白金】が、シニア向け分譲マンションとして生 まれ変わり、2011年1月から販売を開始した。立地の良さや質感の高い共用施設など従来の魅力に、“所有権方式”という資産価値が加わり、 販売状況も順調だという。

リビング・玄関の可動式イス

緊急コールボタン・手摺り付バスルーム
「シニア向け分譲マンション」と、“シニア”を謳うだけあり、館内で医療・ 介護・生活支援サービスを受けることができ、室内設備・共用施設は、前身 の住宅型有料老人ホーム【チャーミング・スクウェア白金】のものをそのまま 引き継いでおり、段差のないフルフラットフロアなどユニバーサルデザイ ンに基づいて設計されている。

フルフラットフロア・手摺り付のトイレ
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上質なインテリアと共有施設群
ホール内大理石の装飾
レストラン
ザ・レジデンス白金スイート】の共用部のデザインは、米国のシニア向け住宅づくりのスペシャリスト[マリーノ・デザイン・パートナーシップ社]が手掛けたもので、天然大理石や無垢材など本物の素材にこだわった贅沢な空間が創出されている。
2層吹き抜けのエントランスホールを優雅に彩る絨毯をイメージした天然大理石の床。無垢材の温もり。大理石のイオニア式の列柱…。都心邸宅街・白金にふさわしい気品を生み出すため、なめらかな曲線を基調にした優美な空間には、アンティーク調の家具や照明、160点にも及ぶ絵画やアートが飾られている。
その印象は、分譲マンションというよりも箱根や軽井沢にある会員制リゾートホテルに近い。レストランで窓の向こうに広がる緑を眺めながらコーヒーを飲んでいると、都会の真ん中に居ることを忘れてしまいそうだ。カラオケルーム・シアタールーム
アスレチックルーム・エステサロン
共用施設の充実ぶりにも目を見張る。レストラン・バーラウンジ・シアタールーム・ライブラリー・アスレチック・カラオケ・ビリヤード・麻雀・アトリエ・エステサロン・露天風呂・大浴場などなど、楽しみ尽くせぬほど揃っている。これらの施設を使ったアクティビティイベントも頻繁に開催されている。身体を積極的に動かし、楽しむことに夢中に なることで身体機能の低下を抑え、介護予防に役立つ可能性もある。
リゾートホテルのような空間で楽しむ趣味三昧の暮らし。豪華客船とまではいかないが、旅をしているような感覚で新鮮な毎日を過ごせそうだ。エントランス吹き抜け ・共有施設通路
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医療、看護、介護、生活支援サービス
健康相談室
館内クリニック
【ザ・レジデンス白金スイート】では、いつまでも安心して住み続けられるマンションを目指し、医療・介護・生活支援サービス・セキュリティ体制が整えられている。
医療施設として「白金エグゼクリニック」が館内に併設され、看護師が常駐する健康相談室も用意。看護師は、【ザ・レジデンス白金スイート】に所属しており、24時間、緊急コールと健康相談に対応するだけなく、協力医療機関(北里研究所病院)の医師や地域の在宅療養支援診療医と連携し、主治医がいるような安心感を与えてくれる。
介護サービスは、館内4階に開設したシティインデックスホスピタリティ居宅介護支援事業所・訪問介護事業所が担い、看護師・ケアマネジャー・ヘルパーに管理栄養士が連携し、終末までのサービスを提供している。
また入居者の要望にきめ細やかに対応するコンシェルジュがフロントに常駐し、24時間体制で生活支援サービスを提供。エントランス脇で不審者の侵入を防ぐなどセキュリティ面でも重要な役割を果たしている。訪問介護事務所
コンシェルジュカウンター
このように「医療、看護、介護、生活支援」のサービス体制が整えられているが、気をつけておきたいのは、介護支援事業所が同一館内にあると言っても、サービス内容は介護保険の在宅サービスと同様のものだという点。介護スタッフが定期巡回し、24時間にわたって手厚いケアを提供する「介護付有料老人ホーム」とは異なる。看護師が常駐しているが、看護師は医師の指示がないと医療行為ができないことも留意しておきたい。
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所有権方式をアピール
エントランス車寄せ
共有スペースのアンティーク調の家具
シニア世代が住み替えを考える場合、候補先として「有料老人ホーム」を検討する方が多いと思うが、今春の法改正により「サービス付き高齢者向け住宅」など、選択肢が増えてきた。
なかでも白金というブランド力を持つシニア向け分譲マンション【ザ・レジデンス白金スイート】は、資産として保有できる“所有権方式”が、購入決定の決め手となる可能性も高い。当然のことながら【ザ・レジデンス白金スイート】のPRにおいても所有権方式を前面に掲げ、一代限りの利用権となる「有料老人ホーム」との差別化を図っている。
相続も売却も可能で賃貸として人に貸すこともできる所有権方式は、新聞折り込みチラシやDMなどの広告を打つ度に、狙い通りの反響を得ているとのこと。現地では、見学会と併せて相続や資産活用をテーマとするセミナーも開催している。こうしたPR戦略が功を奏したのか、所有権方式に価値を見出し、現役で仕事を続けている50代の男性が将来を見越して入居するケースや、親子で入居する家族もいるという。バリアフリー設計の館内廊下
ホームパーティーなどに利用できるファミリールーム
とはいえ、シニア向けの住宅は、高齢者が安心して快適に暮らしていけるかどうかが要。手厚い介護や要介護になっても住み替える必要がない安心感を持つ「介護付有料老人ホーム」が、「シニア向け分譲マンション」より色褪せて見えるようなことはない。【ザ・レジデンス白金スイート】は、「介護付有料老人ホーム」に迫るケアサービスを満たしているのだろうか。
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安心・安全・快適な環境でシニアライフを楽しむか?
バーラウンジ
アトリエの陶芸釡
煌びやかな気品と充実した共有施設群を持つ【ザ・レジデンス白金スイート】は、入居後、健康を保っている間は豊かなシニアライフを思う存分楽しめるが、要介護状態になった時のことを考えると、ビリヤードやアトリエ、アスレチックルーム、バー、ラウンジ等の共有部をどこまで利用できるのか? 何をするにせよホームヘルパーにサポートしてもら わなければいけない状態で、趣味を楽しめるのか?判断に迷う。症状が重度化した場合、施設のハード面よりもきめ細やかなケアなどソフト面の充実度が望まれるケースが多いはず。
ケア体制が整う「介護付有料老人ホーム」ならば、原則、症状が重度化しても他の施設へ移る必要はない。“ついのすみか”という視点から見た場合、介護状態になっても住み続けられる安心感はとても大きい。ビリヤードコーナー
ゲームルーム
【ザ・レジデンス白金スイート】は、都内では稀少な所有権方式の「シニア向け分譲マンション」として、新しい道を歩き始めたばかりだ。贅を尽くしたインテリアや趣味を心行くまで堪能できる施設群、白金ライフをサポートするコンシェルジュは、「まだまだ元気なうちは人生を謳歌したい」と考えているアクティブシニアに歓迎されるだろう。白金というブランド価値を活かし、資産として所有できるメリットも見逃せない。
11月末時点での入居者数89件のうち要介護者は11名・要支援者は8名と、健常者の入居者が圧倒的に多い。これから先、入居者の加齢と共に要介護者が増えた時、ホスピタリティの高いサービスをどのように提供し続けて行くのか、その真価が試されるはずだ。
【施設概要】
- ● 住 所
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- 東京都港区白金6丁目16番6号
- ● 最 寄 駅
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東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線
「白金台」駅より徒歩約11分(約880m)他 - ● 入居形態
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- 所有権分譲型
- ● 入居資格
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50歳以上・原則自立した日常生活が可能であること。
要介護状態の場合は要相談
精神状態:認知症の症状により入居可・要相談 - ● 敷地面積
- :
- 4,816.17㎡(1,456.9坪)
- ● 延床面積
- :
- 18,775.74㎡(5,679.66坪)
- ● 建築面積
- :
- 2,690.30㎡(813.8坪)
- ● 建 物
- :
- 鉄筋コンクリート造地上10階建地下2階建
- ● 居 室 数
- :
- 152戸
- ● 居室面積
- :
- 48.77㎡~125.41㎡
- ● 販売価格
- :
- 5,080万円(1戸)~2億3,000万円(1戸)
- ● 管 理 費
- :
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月額120,760円~184,540円
(入居者が1名増えるごとに63,000円追加) - ● 運営者
- :
- (株)シティインデックスホスピタリティ
- ● 公式サイト
- :
- https://www.ci-hos.com/shirokane/
(2011年11月時点の内容です)
※このレポートの情報には細心の注意を払っておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。
また、このレポートはケアデザインが見学した施設の情報を簡易にまとめたものであり、
これをもって当方による推薦・紹介等を意図したものではありません。