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<施設見学レポート>高齢者向け施設の見学レポート

介護付有料老人ホーム

パークウェルステイト鴨川

外観(パークウェルステイト鴨川HPより)

千葉県最大規模のシニアレジデンス

 三井不動産レジデンシャルウェルネス株式会社は、2021年11月、千葉県鴨川市に介護付有料老人ホーム「パークウェルステイト鴨川」を開設した。パークウェルステイトブランドとしては、2019年6月に開設した「浜田山」に続く2か所目となる。同ブランドは、アクティブシニアを入居対象とした「シニアのためのサービスレジデンス」で、より自分らしい、いきいきとした暮らしを実現できる〝シニアのための新しい住まい〞をコンセプトにしている。

  • アウトドアが存分に楽しめる自然豊かな環境

    周辺環境

    ゲストルーム(萬祝)

    ゲストルーム(大山千枚田)

     パークウェルステイト鴨川は、一年を通して温暖な気候で知られる鴨川に位置し、太平洋の美しい海と緑豊かな自然に囲まれている。釣りやゴルフ、サーフィンなどの各種アクティビティも満喫できる環境で、ご入居者の中には、海岸沿いの散歩を日課にしていたり、ゴルフで汗を流したり、所有するクルーザーで釣りを謳歌するなど、都心では味わえない楽しみを見つけている方も多い。また、東京から約2時間というアクセスの良さからご家族の訪問も多く、入居後ご家族との距離が縮まったと喜ぶご入居者も少なくない。ご家族は月に7泊まで入居者の居室に無料で宿泊できる他、レストランや大浴場などの共用部を利用することができる。また、大山千枚田など、南房総の特徴を活かしてコーディネートされたゲストルーム(1室8,800円/2名の場合)も3タイプあり、年末年始は早期に予約で埋まってしまうという。

  • 自由で自分らしい暮らしを叶える充実の共用スペース

    ラウンジ

    ライブラリー

    ビリヤードルーム

    プール
    (パークウェルステイト鴨川HPより)

    温泉大浴場

    露天風呂

     建物に入ると明るく開放的な空間が広がっている。広々としたロビーラウンジには、ゆったりとレイアウトされたソファーとテーブルが並び、新聞を読んだり談笑したりするご入居者の姿を目にすることができた。1階には、昼はコーヒー・紅茶などを楽しむカフェとして、夜はバーテンダーが本格的なカクテルを用意するクラブラウンジ&バーやビリヤードルーム、カラオケルーム、麻雀ルーム、ピアノルームなど、趣味を楽しめる共用施設が多数設けられている。新書から定番書まで約1500冊の書籍が揃うライブラリーもあり、気に入った本は購入することもできる。
     3階に上がるとオーシャンビュープールやジャグジー、温泉大浴場、フィットネスルームなどがあり、運動と入浴、リラクゼーションを同じフロアで楽しむことができる。プールと温泉大浴場は室内でつながっているため、汗を流したり冷えた体をすぐに温められるのも嬉しい。
     プールを利用したサービスとして、亀田グループ監修の医学的根拠にもとづいたウェルネスプログラムがあり、週2日、アクアプログラムトレーナーによる水中ウォーキングやアクアビクスなどが行われている。フィットネスルームでもスポーツトレーナーによるプログラムが提供され、筋力低下の予防やゴルフの飛距離アップなど、多くの方が目的をもってレッスンに臨んでいるようだ。また、温泉大浴場と露天風呂は海の表情をゆっくり楽しむことができると人気が高く、特に夕日の美しさと刻一刻と表情を変える空模様を味わえる日没の時間帯がお勧めのようである。

    ダイニング

    メニュー例
    (パークウェルステイト鴨川HPより)

    メニュー例
    (パークウェルステイト鴨川HPより)

     ダイニングルームでは、専属のシェフが栄養と健康に配慮したメニューを提供している。和洋中のバラエティに富んだ日替わり・定番メニューの他、カレーライスやうどんなどのアラカルトは予約なしで楽しむことができる。また、ビタミンやたんぱく質を豊富に含む食材を使用したエイジングケアメニューの提供も週1回あり、ご入居者からの評判も上々のようだ。クリスマスやお正月のイベント時には、特別食(有料・要予約)をご家族と楽しむことができ、プライベートダイニングで家族水入らずで過ごすこともできる。
     また、パークウェルステイト鴨川ではICTの導入も進んでおり、食事形態やアレルギーなどの情報は入居者各々が持つICタグキーで管理されている。

  • 美しい海と山々の眺望が楽しめる開放的な住空間

    リビング

    キッチン

    タブレット

     パークウェルステイト鴨川は、一般居室409室と介護居室64室の全473室を誇る、千葉県内最大規模のシニアレジデンスである。太平洋を一望できるオーシャンビューと、山々の緑の眺望を楽しめるマウンテンビューの住戸があり、階数によっても異なる眺望を味わうことができる。また、大切な家族である小型の犬、猫、ウサギなどと一緒に過ごすことができるペット飼育可フロアも用意している。
     居室内は段差をなくしたバリアフリー設計で、扉は開け閉めのしやすい引き戸となっている。また、コンセントの差し込み口は床面から約40㎝の位置に設け、将来、車いすを利用する場合にも対応できるよう配慮されている。洋室、浴室、トイレには緊急呼出ボタンが配置され、ボタンを押すと中央管理室へ通報される。在宅時に一定時間センサーが感知しない場合にも中央管理室へ通報され、24時間スタッフが駆け付ける仕組みとなっている。
     また、各居室には、食事メニューやイベント情報の閲覧・予約、レストラン・大浴場の混雑状況、シャトルバスなどの交通案内がわかるタブレットがあり、最新の情報をリアルタイムで確認できると好評だ。

  • 亀田メディカルセンターとの医療・介護支援

    館内クリニック

    リハビリルーム

    介護棟ダイニング

     医療と介護サービスは、千葉県南部の基幹病院である亀田総合病院をはじめとする亀田グループと医療連携している。日々の健康管理は、館内に併設された亀田グループのクリニックが行い、緊急時には近くの亀田総合病院が救急対応にあたるなど万全の体制となっている。
     同一建物内に併設されている介護居室には、介護保険の基準の2倍以上介護・看護スタッフが配置されており、一時的な療養の他、常時介護が必要となった場合には24時間体制で手厚いケアサービスを受けることができる。ご入居者の中にはご夫婦で入居をしている方も多いが、一方が介護居室に移られても居室で過ごしたり一緒に食事をするなど、自由に行き来ができるため寂しくはない。また、介護居室への住み替えの際に、新たな入居一時金も発生しないため資金面でも安心だ。

  • まとめ

     パークウェルステイト鴨川には、千葉県内の他、都内からも多くの方が入居している。入居の決め手は亀田病院との連携・安心感が圧倒的で、その他ロケーションや三井不動産グループへの信頼感を挙げる方が多いという。平均年齢は70代後半で、セカンドハウス利用の方も1割ほどいる。現役で仕事をされている方もいるが、施設から出発する高速バスがあるため都内への出勤も思いのほか快適なようだ。
     現在では入居者が200名を超え、施設も活気づいてきた。サークルはまだまだ少ないが、入居者の増加に伴って徐々に増えていくことと思われる。また、施設周辺に徒歩で行けるお店やレストランが増えることが理想であるが、そこはシャトルバスの運行や無印良品、ベーカリー、ドラッグストアなどの移動販売でうまく補っている。
     パークウェルステイトブランドは、現在3物件の開発計画に着手しており、2024年秋には、大規模複合開発が進行する幕張ベイパーク内に「パークウェルステイト幕張ベイパーク」、Fujisawa サスティナブル・スマートタウン内に「パークウェルステイト湘南藤沢SST」、都内最大級の介護付有料老人ホームとなる「パークウェルステイト西麻布」が誕生する。施設によって特長が大きく異なるだけに、新しい施設への期待も膨らむ。

【施設概要】

住  所
千葉県鴨川市浜荻1002番地
最 寄 駅
JR「安房鴨川」駅より車で約7分
種  別
介護付有料老人ホーム
運営主体
三井不動産レジデンシャルウェルネス株式会社
入居要件
60歳以上
居 室 数
473室/一般居室(409室)、介護居室(64室)
居室面積
一般居室 40.07〜113.73㎡、介護居室 25.01〜36.82㎡
入居金
40Aタイプ1,900万円台~、70Kタイプ2,400万円台~ 
※1人入居、82歳以上の場合
月額利用料
1人入居191,932円
(共益費63,430円+基本サービス料金97,900円+食事基本料30,602円)
2人入居277,534円
(共益費63,430円+基本サービス料金152,900円+食事基本料61,204円)
※月払い方式については公式HPをご確認ください
公式サイト
詳細については公式HPをご確認ください
https://www.mfrw.co.jp/bukken/N1702/

(2023年12月時点の内容です)

※このレポートの情報には細心の注意を払っておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。
また、このレポートはケアデザインが見学した施設の情報を簡易にまとめたものであり、 これをもって当方による推薦・紹介等を意図したものではありません。