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■白浜に若者をどう呼ぶか 大阪から特急で2時間、羽田空港からたった1時間で来ることができる南紀白浜温泉だが、その名前を聞いても日常生活圏から遠いため特に関東方面の若い人たちにはあまりピンとこない。取材時、「大学があるとよい」「航空運賃をもっと下げる必要がある」という話も出た。そして大学については、現在のジェット空港を作る前にあった古い滑走路を利用して、航空工学系の大学を作ろうと県が進めていた時期もあったが、残念ながら、先ごろ談合汚職で捕まった木村知事が着任してすぐにプロジェクトが中止になったという。また、航空運賃の引き下げについても課題だが、そもそも空港を維持するには、その地域の定住人口が30万人ぐらいいなければ維持できないという。現在和歌山市は40万人いるが、第二の町である田辺市は8万人で、白浜周辺には14〜15万人しかいない。そのようななかで空港を維持するだけでも大変なのだ。 結局、夏場における関西圏からのリゾート集客についてはこれまで同様であろうが、さらなる上積みによる町の活性化には当面は妙手はないようだ。 ■医師の確保について 現在、地方の自治体病院では医師が確保できず専門診療に支障が生じている。白浜でも、地元の和歌山県立医大からは人員規模が小さいことから、今のところ常勤医師の派遣はないという。ただ、白浜の名前が全国的に広く知られていること、また空港があるという点で、県外から先述したように元大学教授など医師を呼べる力はそこそこあるとのこと。「東京は文化圏が違うし我々としても敷居が高いが、うまく情報発信をすれば、東京の先生方でもマリンリゾートで働きたいと希望する人がいるかもしれない」と西浦氏は期待している。 羽田から1時間というアクセスに加え、温暖なマリンリゾート、病院のバックアップなどをアピールできる地方病院は稀少であり、それにより優秀な医師を確保できることは観光地としての付加価値ともなっている。 ■療養型の転換に関する悩み 白浜町には、白浜はまゆう病院の介護療養型のほか、同院ができる以前から社会福祉法人によって特別養護老人施設や介護保険施設が運営されている。そのため施設サービスが増え、介護保険料が月5,800円と近畿でも一番高く、白浜町住民も介護保険料には不満を持っているという。「そういう背景のなかで、今後療養型病床の転換を考えた際、老健にいくにしても、介護保険施設がこれ以上増えると困るという現状のため、なかなか選択しづらい。」と西浦氏。 国が進める医療制度改革では、医療費削減のため療養病床削減が決定されているが、医療保険から介護保険への単なる移し変えになるならば、介護保険者である自治体の負担が増すばかりである。医療面では療養病床以外への転換、あるいは介護や介護以外での新たな産業の振興なども必要となる。
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