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川上由里子の「シニアのはなし。」

第9回 Cheers For Senior! 椅子で“居場所”を作りませんか?
東京セレブの新・スタイルマガジン「apple」


「先日、父がいつも座っている一人掛けソファのまわりをリフォームしたんです。そもそも腰を痛めた父のために選んだソファなのですが、家具のレイアウトやカーペットを替えたり、お茶を飲むカップを揃えたり。その他にも花や照明スタンド、絵、家族写真を置くなど、みんなで環境づくりをしたら父だけでなく母もとても喜んでくれました」

これは川上さんのご実家での話。シニアにとっての快適な空間づくりの術は大規模なリフォームだけではないようだ。そこで今回は、居心地のいい環境づくりの原点“椅”について話を伺った。

川上さん曰く「ソファ(椅子)がある場所には人の“居場所”がある」とのこと。子供の頃、父親の椅子にはたとえ父親が留守であつても座らなかったり、台所に一番近い椅子に母親が座っていたりした記憶が残っている人も多いのでは?このように、人と椅子には“座る道具”以上の密接な関係があり、海外では「人生の最期は椅子に座って迎えたい」という考えもあるそうだ。

「シニアにとっての椅子は、座ることの他にもさまざまな意味を持っています。例えば、“座る”“立つ”という動きだけでも足腰の運動になりますし、座りたいと思える椅子があれば寝室やベッドから出るきっかけにもなるでしょう。また、視界が変わることで気分をリフレッシュさせることもできます。でも何より、寝室やベッド以外に自分の居場所があるということが、ご本人にとっては大きな励みになると思うんです」

そのためにも、椅子選びは慎重にしたい。では、どのような椅子がいいのだろうか?

「シニアの椅子選びで大切なのは、まず、使う目的に合ったものをセレクトすること。そして、使う人の体格や体の状態に合い、体をしっかりホールドできる座り心地のいい椅子であること。肘掛けは必要かどうか。座面や背もたれの高さはどれくらいがいいのか。血行を妨げず、体圧を分散し、疲れにくい素材を使っているか。優れた椅子にはリハビリや予防の効果も生まれるので、シニアには良い椅子との出会いが必要なのです」

数多くの事例を知る川上さんが、思わず「感心した」というのが、デアマイスター社が提案する、座り方をケアする椅子。

「背もたれや座面の奥行きの調節ができたり、防水シートが付いていたり、ご本人にとつてもサポートする側にとっても便利な機能が備わっていることはもちろんなのですが、それ以前に明るい色でシンプルなデザインが素敵なんです。これなら座りたい、生涯使い続けたいと思える人も多いのではないでしょうか」

心地いい椅子が−脚あるだけで、座る本人の気が休まり、そこに自然と人が集まるもの。“居場所”という何ものにも変えられない空間を生み出す椅子という存在を、快適なシニアライフのために、今、改めて見直してみるのもいいかもしれない。


東京セレブの新・スタイルマガジン 『apple』 2007年6月号より)



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シニアのリフォーム・
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