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介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー
ケアデザインプラザのコンサルタント・川上由里子さんによる初の著書「介護生活これで安心」が小学館(ホーム・メディカ・ブックス)より発売されることとなりました。
その出版を記念して、川上さんがこの本を書くことになったきっかけを始め、13年勤めたナース、ケアマネジャーという直接現場に関わる仕事をリセットして選んだ高齢期の暮らしに関するコンサルタントという仕事に対する思いに迫ります。

介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー
介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー
プロフィール
川上 由里子(かわかみ ゆりこ)

三井不動産株式会社 ケアデザインプラザ 所属
ケアマネジャー(介護支援専門員)、看護師、福祉住環境コーディネーター2級

静岡県由比町生まれ、東海大学医療技術短期大学卒業。
1984年より10年間、大学病院などの医療機関で看護師としてケアに携わる。その後聖路加レジデンス(高齢者ケア付きマンション)にて健康管理・看護・介護など入居者のケアを担当。
1999年より三井不動産にて介護支援事業「ケアデザイン」の立ち上げに参加。引き続き、ケアデザインプラザにて在宅ケアの支援に限らず高齢者の暮らし全般のコンサルティング・ケアデザインサポートを実施。
30代から80代の幅広い年齢層の高齢期の暮らしに関わる相談対応、講演活動を行っている。

【主な内容】
○緊急入院時に持参したいパーソナルデータ  ○遠距離介護に役立つサービス一覧
○介護保険で受けられるサービス  ○有料老人ホームの最新事情  ○ケアマネジャーとの付き合い方
○認知症の症状別アドバイス  ○成年後見制度の利用法  ○住宅リフォームの助成制度
○要支援・要介護認定の手続き  ○要介護者の生活の場一覧



介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー
  この本を書くことになったきっかけを教えて下さい。

私はケアマネジャー・ナースなどの知識や経験を生かしながら、コンサルティングでお客様の声を伺い続けてきました。
今年で気がつけば8年目になりますが、なかなか一般の方に高齢者にとって必要とされる情報が届きにくいということや、誰にも相談できず一人で悩んでいる方が多いことが分かり情報を伝えるということの大切さを実感して、その方法を試行錯誤してきたんです。


その提供方法がコンサルティングだけでなく、セミナーという方法にも広がったのが2年前。 これらノウハウの積み重ねを本という形にしてみたらと、
1昨年半前に上司に勧められたのがきっかけになります。私が日常行っているコンサルティングも、有料で費用がかかりますからハードルは高いんです。
情報を知らないために苦しんでいる方に、手の中に納まる1冊でひとつでも何か安心を届けられたら、という想いでした。


  そもそもどうしてこのようなお仕事を選んだのですか?

子供の頃から自然にナースになることは決めていました。
将来の夢は優しい看護婦さんになること・・なんて作文を書きましたね。でも生まれながらに理数系が苦手でしたから今思えばよくなったもんだと思いますが・・・私自身が傷つきやすいし、悩みやすいからでしょうか?
人が最も苦しい時に役にたてる人になりたいなんていう壮大な夢というか志を、何故かまだ少女の時期から持っていましたね。

介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー高校時代
介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビューナースの戴帽式

  どうして看護師から高齢期の暮らしのコンサルタントに転向したのですか?

ナースの仕事にはやりがいもあり、尽きない課題がありましたが、どうしても専門技術が先行しがちです。
本当はもっと30年ぐらい頑張れば両方を上手に活用できるのかもしれませんが…私はメンタルな部分を大切にしたケアをしたい、その気持ちが強かったですね。

そして医療だけではない一般の暮らしの中にある苦しみや不安も知りたい、医療だけに限定した世界で生涯のキャリアを終えるのではなく、社会の動きや人の動きを知りたい、そんな気持ちでしたね。

生老病死は病院という限定された場所だけで起こっていることではないですからね。
人の暮らし全体を知って何が必要か考えたい。自分の感のようなものに従って選択しています。
ナースの知識はもちろん今の仕事に全て生きていますから、積み重ねられている安心感のようなものがあります。

現場に戻りたい衝動に時々駆られますが、最近は覚悟が決まってきましたね。
高齢社会問題に誰かが真剣に取り組んでいかないと、日本は本当に貧しい国になってしまうような気がします。


  ケアデザインプラザでは普段どのようなコンサルティングを行っていますか?

「この方のニーズは何だろう」ということをいつも大切にし、まずはありのままを受容できるよう、じっくりお話を伺っています。ケアデザインサポートは医療や介護に限定せず、人の暮らしの流れや変化に沿うよう考えていますので、幅広い情報や知識が必要です。在宅サービスに限定した相談対応でないことも特徴ですね。

高齢者の住まいの動向を知りたい方や、介護保険外の民間サービスなどもニーズに応じ、マネジメントし提案しています。そこが居宅介護支援事業者のケアマネジャーと異なるところです。


介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー
  どんな風に読者の方に読んでいただきたいですか?

私の知らない誰かに読んでもらえるなんて少々恥ずかしいのですが、とても嬉しいです。
自分の体験というのはやはり限られていますから少し客観的にこんな場合もあんな場合もあるんだというように眺めてみてください。

実用書なのであまり個人の特別なケース紹介という構成にはなっていません。
目次を見て必要なページを開いてコンサルに訪れたようにその項目だけお読みいただいても構いません。介護中の方は192ページも読みきるような余裕はありませんからね。
でも「はじめに」と「終わりに」はメッセージが込められていますので、ぜひ読んでいただきたいですね。


  ケース紹介にまつわるお話を何かひとつ聞かせていただけますか?

「最初のケース 剛健だった父親が突然緊急入院!」 このDさんは私がまだコンサルティング能力が浅い時期にみえましたので、「もっとよい方法があったのでは?」と悩み、反省が強かったケースです。
その頃はコンサルの体系も情報も未熟で、というより社会全体がまだ介護保険開始直後でしたからね。

こんなものがあったらもっと十分にサポートできたんじゃないかという反省から、その後ケアデザインサポートという独自のコンサルティングや顧客コンサルツールの読みっきりマニュアルを開発しました。
本で紹介しているのは実際のコンサルティングのごくごく一部のみです。
もっと10倍ぐらいの情報量や問題解決の提案が必要ですから、とても本で全ては紹介できません。


  本作りで何か発見はありましたか?

異業種の方々のお仕事を覗くのがとても好きなのですが、そういう意味でも一流の技に触れることができて私はラッキーでした。 小さい頃から本が好きだったものですから。
ミヒャエルエンデの「モモ」やサンテグジュペリの「
星の王子様」、日本昔話にアンデルセン童話、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」などなど・・・・・。大人になっても本が好きです。

本屋の中を歩くのもわくわくして大好きですが、今まで以上に1冊にこめられた著者の苦労がたくさん詰まっていると思うとますます本1冊の価値が変わりました。

本当にこの1冊、さまざまなものを詰めて一生懸命創りました。
本創りには素材を出し原稿を書く人、構成し編集する人、デザインにイラスト、装丁、出版と様々な人が関わって成り立っていることもとても勉強になりました。

介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー

  ご自身のご家族のシニアライフプランたてていますか?

今は両親とも元気です。81歳と69歳。アクティブシニア代表選手でいきいきとしていますね。
父はもともと杉並区の西荻窪の人ですが、海と山に囲まれた由比町が気に入って地域医療に貢献してきました。
いまだ現役で今月も健診月と走り回っています。

介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー
故郷の由比町の海
とは言え月に1回は足を運び両親の変化をみるようにしています。
やはり高齢期は色々なことが起こりますからね。

先日は父が白内障の手術をしましたが術後の視力変化に適応するまではかなり大変だったようです。 そんな話をなるべく直接聞くよう心がけています。ありのままを受け止める「傾聴」の精神ですかね。
そんなにうまくいかないことも多いですけれど。(笑)

心が痛むこともあるし嬉しいこともある。家族は身近に学ぶ場所です。
緊急時の対応なども穏やかなムードで確認しあってメモしてあります。

  6年間高齢者の暮らしのコンサルティングに関わってきて気づいたことはありますか?

介護保険が始まった頃は介護というととても重く暗いイメージで、社内でもとても浮いた感じがしていました。
困っている人はいてもあまり認知されていない、しない状態だったと思います。

この近年は社会の状況が変化していることもあり、認知症や介護などという言葉へのイメージも変わりましたね。

誰もが歳をとり、関わる。特別なことではないですものね。

私自身はなるべく正しい情報や知識を持ちながらも、明日死んでもいいように、失敗してもいいから一日一日を一生懸命生きたいと思って過ごしています。


  最後に、「高齢期の暮らしに関するコンサルタント」に対する思いを聞かせて下さい。

※見られない方はこちらからプレイヤーをインストールして下さい。


ありがとうございました。
インタビュアー◆ワーカーズフォーラムMOC 成富 優子


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Eメール、もしくは郵送にてケアデザインプラザまでお寄せ下さい。
<Eメール>caredesignuketsuke@mitsuifudosan.co.jp
<郵送先> 〒104-0045 東京都中央区築地4-7-1
築地三井ビルディング4階 ケアデザインプラザ宛

発表は発送をもって代えさせていただきます。
介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー

「はじめに」 (「介護生活これで安心」より) 介護生活これで安心(小学館)川上由里子著 出版記念インタビュー

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